島根県は5日、県内でオミクロン株の感染確認が相次ぐ事態を受け、感染拡大の第6波に入ったとの認識を示した。受け入れ態勢の逼迫(ひっぱく)を防ぐため、同株感染者の濃厚接触者を全て宿泊療養施設待機とする現行の措置を見直し、可能な限り自宅で健康観察する方針に切り替えると発表した。
感染者を原則全員入院させる方針は変わらない。自宅で感染症対策がとれない場合は、濃厚接触者の宿泊療養施設待機を認める。
県感染症対策室の田原研司室長は1月下旬に感染拡大のピークを迎える可能性があるとし「感染者全員を一度入院させる方針を変えずに第6波をしのぐには、3回目のワクチン接種や一人一人の感染予防がとても重要になる」と強調した。
12月27日~1月4日に県内で判明した感染者は計47人で同株の確認は計32人。
感染者47人のうち37人が出雲市今市町の飲食店4店舗の関連。内訳は利用者と従業員が17人、その家族や友人が17人(二次感染)、さらにその家族や職場の関係者が3人(三次感染)。年代別では40代が13人で最多。30代が12人、10歳未満が6人と続き、親世代の30~40代が家庭内にウイルスを持ち込み、子どもが感染するケースがあった。
(佐々木一全)