【出雲】出雲市佐田町の農家で代々、栽培されている大豆をテーマにした写真展「豆の一生」が、同市斐川町神庭の荒神谷博物館で開かれている。佐田町内で自らも育てている元出雲市地域おこし協力隊員の村岡大吾郎さん(41)が撮影した29点を展示。地域で受け継がれる作物への思いを込め、成長の過程を伝えている。
村岡さんは、地元農家が受け継いできた大豆の固定種「黄大豆(きだいず)」を2018年から栽培。カメラマンの経験を生かして文化財などを撮影しており、大豆の成長過程も収めた。
会場には、大豆の発芽やかわいらしい紫色の花、霜がついたさや、天日干しの様子の写真を展示。蒸した大豆や原料にして造られたみそを写した作品もあり、栽培から加工までの「一生」を説明文を付けて紹介している。
村岡さんは「先人から引き継いできたものを絶やさないよう、つないでいきたい」と話した。
展示は2月13日まで。観覧無料。開館時間は午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)
(月森かな子)













