万葉集に「しきしまの」と枕詞を掛けられる大和。そこには、古代日本の中心地であったことを示す遺跡が数多く存在する。この大和の考古学研究を80年以上にわたって牽引(けんいん)してきたのが奈良県立橿原(かしはら)考古学研究所である。

 島根県立古代出雲歴史博物館(出雲市大社町杵築東)で19日に始まる展覧会「しきしまの大和へ 奈良大発掘スペシャル」は、橿原考古学研究所付属博物館が所蔵・保管している出土品の数々を東京・神奈川・福岡・島根の4都県で巡回展示するものである。

 これに加えて、古代出雲歴史博物館では、東京国立博物館での特別展「出雲と大和」開催から1周年を迎えるのを機に、国宝・重要文化財を含む奈良県の貴重な出土品を特別に追加して展示する。この展覧会は、縄文時代から中世に至る大和の優品を通じて、外来文化を受け入れながら大和が古代国家の中心地となっていく歴史を読み解くものである。

 それでは、この展覧会の見どころをいくつか紹介しよう。

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