船通山大川図盃(長歳山天保製銘入)
船通山大川図盃(長歳山天保製銘入)

 【松江】郷土史家の故・周藤国実氏が収集した遺物や陶芸品を紹介する企画展が、松江市大庭町の県立八雲立つ風土記の丘で開かれている。館周辺で採集された152点が来場者を引きつけている。2月28日まで。

 松江市出身の周藤氏は終戦直後、独学で資料収集を開始。出雲国庁など近隣の遺跡から、土器や石器を発掘するとともに、各地に売りに出されていた美術工芸品も買い集め、2002年に島根県に寄贈した。

 安来市伯太町で採集された陶質土器や、松江市山代町で発見された「鴟尾(しび)」の破片は初めて並ぶ一品。船通山(奥出雲町)が描かれた意東焼の「船通山大川図盃(せんつうざんおおかわずさかずき)」は、地元らしさがうかがえる。

 高屋茂男副所長(48)は「幻の陶磁器と言われる意東焼や母里焼など珍しい焼き物が多く並ぶ。違いに注目してほしい」と呼び掛けた。

 開館は午前9時から午後5時。火曜休館。入場料は一般200円、大学生100円、小中高生は無料。

      (坂上晴香)