丸山達也知事(資料)
丸山達也知事(資料)

 島根県の丸山達也知事は21日、新型コロナウイルスの感染急増を受けた「まん延防止等重点措置」を、政府に対し24日に要請する考えを示した。県内で特に感染が拡大している浜田、出雲、益田、江津の各市と邑南町の4市1町で調整するとしていた対象範囲を「全県」に広げることを視野に入れ、週末の感染状況を踏まえて最終判断する。

 政府は21日以降の要請については、25日にも追加適用を決定する方向で調整している。

 重点措置に基づき、飲食店への営業時間短縮や酒提供の停止が可能になる対象範囲について丸山知事は、21日に発表した県内の感染者数が過去最多の191人に上るなど、拡大に歯止めが掛からない状況を踏まえ「直近や土日の感染状況をみて決めないといけない。(4市1町とした)過去の発言や見立てに縛られることはなく、全市町村への拡大を含め、いろいろな可能性を排除せずに考える」と説明した。

 理由として、保健所では感染者の行動調査や濃厚接触者の特定など積極的疫学調査が追い付かない状況が発生し、4市1町以外にも影響を与える懸念があることなどを挙げた。「感染がまん延していないと(重点措置の)対象にしないのではなく、まん延を防止する観点でどの範囲が必要か判断していく」と述べた。

 新変異株・オミクロン株による感染拡大を受け、重点措置の適用を求める動きが各地で相次ぎ、21日は北海道、福島、茨城、栃木、静岡、京都、大阪、兵庫の8道府県が政府に要請し、他に島根など5県も準備を進めている。21日時点では先行の3県を含め16都県が適用済み。政府が追加を正式決定すれば計29都道府県に上り、全国の半数超が対象地域に入る。21日から適用開始の首都圏など13都県は、夜から飲食店の営業時間や酒類提供の制限が本格化した。

 21日の全国の新規感染者数は4万7千人を超えて4日連続で最多を更新し、拡大に歯止めがかかっていない。各地で過去最多が相次ぎ、東京都は9699人で1万人に迫る水準となった。厚生労働省によると、重症者も前日から117人増えて404人となった。
       (白築昂)