島根県内で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の確認が相次いでいる。特に子どもたちの感染が目立ち、県が1月に認定した計13件のうち6割に当たる8件が学校や児童施設関連だった。県は親が家庭に持ち込んだウイルスが子どもを通じて拡散した可能性を指摘する。 (佐々木一全)

 1月は21日時点で浜田、益田、県央各保健所管内の小中学校のほか、出雲市内の中学校運動部の練習試合会場や浜田保健所管内の学校寮などでクラスターを確認。昨年7~12月に発生したクラスター17件のうち、学校や児童施設関連は2件にとどまり、感染力が強いとされる変異株・オミクロン株が主流となった1月は、若年層のクラスター増加が鮮明となった。

 オミクロン株は第5波のデルタ株に比べて軽症や無症状が多い点も特徴で、21日午前0時現在の全療養者数1115人に対し、中等症以上は0・09%(15人)。気が付かないうちに他人にうつしているケースが相当数あるとみられ、長女が小学校に通う出雲市内在住の男性(43)は「自分が感染していても分からないかもしれない。家庭内でも子どもとの接触は極力控えたい」と神経をとがらせる。

 県感染症対策室の田原研司室長は「オミクロン株の感染力は想像以上だ。学びの場を確保するためにも、換気を含めた感染症対策をより重視してほしい」と呼び掛けた。