事故の教訓を刻む安全碑に献花するJR西日本米子支社の佐伯祥一支社長=鳥取県日野町根雨
事故の教訓を刻む安全碑に献花するJR西日本米子支社の佐伯祥一支社長=鳥取県日野町根雨

 JR伯備線根雨(鳥取県日野町)ー武庫駅(同県江府町)間で保線作業中に特急やくもにはねられ、社員3人が死亡した事故から16年を迎えた24日、事故現場に近い根雨保線管理室の敷地内に建立された安全碑で献花式があった。JR西日本米子支社の関係者12人が白菊などを手向け、再発防止への誓いを新たにした。

 全員で黙とう後、佐伯祥一支社長らが線路脇に立つ安全碑に花束を供えて手を合わせ、深々と頭を下げた。直前には上り下りの特急やくもが相次いで通過し、事故当時を知る社員が静かに見送っていた。

 悲惨な事故の反省と教訓を基に米子支社は列車見張り員支援装置などを導入。安全対策に力を入れるが、支社勤務の社員1596人のうち4割強の656人が事故後の入社歴で、教訓の継承が課題になっている。

 追悼後、佐伯支社長は「事故の重大さ、安全の重要性を痛感している。ハード、ソフト両面の施策や不断の訓練、ルール順守に努めたい」と述べた。

 事故は2006年1月24日午後1時20分ごろ、線路内で作業中の社員4人が岡山発出雲市行き特急やくも9号にはねられ死傷した。
      (山根行雄)