石室の様子を映し出すタブレット=出雲市大津町
石室の様子を映し出すタブレット=出雲市大津町

 【出雲】出雲市内にある古墳の石室内部をタブレット端末で見られる「石室バーチャル見学コーナー」が、大津町の出雲弥生の森博物館に登場した。普段は入れない国富(くにどみ)中村古墳(国富町)など、いずれも国指定史跡の4カ所を公開。画面上で室内を360度見渡せ、古墳によって異なる造りを学ぶことができる。

 石室を見られるのは、未盗掘墳で全国的に注目度が高い国富中村古墳のほか、6世紀後半から7世紀前半にかけて当時の出雲西部地方を治めていた権力者の墓とされる今市大念寺古墳(今市町)、上塩冶築山(つきやま)古墳(上塩冶町)、上塩冶地蔵山古墳(同)。

 タブレットを上下左右に動かすと、天井や壁など石室内の画像が映し出される。遺体を収める石棺の内部など細部まで見られるほか、それぞれを見比べると広さの違いも感じることができる。

 国富中村以外の3カ所は実際に石室の見学が可能。市文化財課の三原一将課長補佐は「古代の人が思い描いた黄泉(よみ)の国を、時を超えて感じ、現地にも行って本物を体感してほしい」と話した。

 画像は市文化財課が撮影。文化庁の採択を受けて出雲市が実施する「日本博in出雲」の一環で、タブレット端末で疑似見学できるコンテンツを制作した。見学コーナーは5月30日まで。入館無料、火曜休館。

 (月森かな子)