JR木次線のトロッコ列車「奥出雲おろち号」の代替として、JR西日本米子支社が乗り入れを提案した観光列車「あめつち」(資料)
JR木次線のトロッコ列車「奥出雲おろち号」の代替として、JR西日本米子支社が乗り入れを提案した観光列車「あめつち」(資料)

 島根県の丸山達也知事は27日、2023年度で運行を終えるJR木次線のトロッコ列車「奥出雲おろち号」の代替として、山陰線を走る観光列車「あめつち」を乗り入れさせるJR西日本米子支社の提案を受け入れる考えを示した。島根、広島両県、沿線市町の首長やJRが出席する2月9日の検討会で伝える。

 JR米子支社は今月20日、老朽化を理由に運行を終了するおろち号に代わり、24年度から行楽シーズンを中心に週1回程度、あめつちを木次線の宍道-出雲横田駅間に乗り入れる案を関係者に説明。定期列車の内外装の装飾や、沿線地域の観光振興策を検討する考えも合わせて示し、各自治体が持ち帰って協議している。

 定例会見で県の対応を問われた丸山知事は「地元にとって満足とは言えないかもしれないが、観光振興と結び付けた活用で効果を十分に期待できる。この方向で検討を進めることを受け入れたい」と述べた。

 一方、雲南市と奥出雲町は近々それぞれの議会に対応方針を示す予定で、石飛厚志市長は「(県に)発言の背景や考え方を聞かなければならない」と話し、奥出雲町の勝田康則町長は「コメントは差し控えたい」とした。

 JR米子支社の提案にはあめつちの出雲横田-備後落合駅間の運行は含まれておらず、備後落合駅がある広島県庄原市の足羽幸宏いちばんづくり課長は「(提案通りになれば)観光面で非常に痛手になる」と懸念を示した。

 (取材班)