宍道沿いを走るあめつち=松江市玉湯町内
宍道沿いを走るあめつち=松江市玉湯町内
宍道沿いを走るあめつち=松江市玉湯町内

 JR西日本が山陰線を走る観光列車「あめつち」を木次線に導入する検討を始めたことが18日、分かった。老朽化のため2023年度で運行を終えるトロッコ列車・奥出雲おろち号の代替として提案するとみられる。24年度に運行開始予定で、宍道-出雲横田駅間に乗り入れる見通し。

 JR西米子支社が、20日にある島根県や木次線沿線自治体の関係者向けの説明会で示すとみられる。沿線自治体などから、おろち号に代わる新たな観光列車の導入を求められており、米子支社の担当者は山陰中央新報社の取材に対し「20日の説明会に向け回答内容を検討している」と話した。

 おろち号は出雲横田-備後落合駅間で、列車が向きを変えながら急勾配を上る「3段式スイッチバック」が売りの一つだが、米子支社はこれまでの検討会で、あめつちを走らせる場合、車両の性能上、出雲横田駅までしか運行することができないとの見解を示している。

 出雲横田―備後落合駅間は20年度の平均通過人員(1日1キロ当たりの輸送密度)が18人と、支社管内の区間別では最少となっており、観光列車の運行が出雲横田駅止まりとなれば、利用者数のさらなる減少は避けられない。

 おろち号は3両編成の定員64人で、毎年4~11月の週末を中心に木次(一部出雲市)-備後落合駅間を1日1往復運行し、21年度は1万1千人が乗車した。 (取材班)

 

▼あめつち 2018年に運行開始。定員は59人。2両編成で、週末を中心に鳥取―出雲市駅間を1日1往復する。年間約1万1千人が乗車している。