島根県立大学の今中美栄教授=栄養教育学=らが、県内の食材を使った美肌メニューレシピ本を制作した。手軽に買える食材で簡単に調理できるレシピを通して、健康的な肌を目指す方法を伝える。 (井上雅子) 協力者と共にまとめた60種類のメニューがあるレシピ本は、茶がゆや焼きサバずしなど朝、昼夕の3食に合わせた料理や酒のつまみ、旬の果物を使ったデザートを掲載している。全て島根県産で、シジミや魚の干物など100種類以上の食材を盛り込んだ。
京都市出身の今中教授は島根の食文化について「干物をまるごと食べたり、搾りきったユズの皮まで余すことなく使ったりしていることに驚いた」と話し、美肌の基本になるという。
昼食にぴったりな「神西湖のしじみのペペロンチーノ」は、出雲市の神西湖で採れるシジミをまるごと味わえる。シジミの実には鉄分や亜鉛が多く含まれ、肌をピンク色にして、貧血予防に効果が期待できる。さらにニンニクや唐辛子で代謝の促進につながる。
牛肉には、保湿力を高めるコレステロールや鉄分が多く含まれており、隠岐牛などを使ったレシピも掲載している。
今中教授は「島根の食材は『きれいの元』が詰まっている。島根の良さを再発見してほしい」と話した。
レシピ本を使ったオンライン料理教室なども予定している。本は税込み1200円。