「出雲南京牡丹図」について説明する野々内政美さん
「出雲南京牡丹図」について説明する野々内政美さん

 【出雲】松江市のグラフィックデザイナー野々内政美さん(64)の「彩峰(さいほう)墨彩画展」が、今岡美術館(出雲市天神町)で開かれており、ボタンや出雲ナンキンなどの色彩豊かな作品が鑑賞者の目を引いている。5月16日まで。

 野々内さん=雅号・彩峰=はデザイン事務所「ノード」(松江市竹矢町)の代表を務めている。2010年から中国水墨画を学び、10年間描き続けた作品約30点を展示している。

 「出雲南京牡丹図」は、松江松平藩7代藩主・松平治郷(はるさと)(号・不昧(ふまい))が好んだ島根県の天然記念物の金魚・出雲ナンキンや県花のボタンをたおやかに描いた。

 友人と来場した北村公子さん(65)=出雲市斐川町今在家=は「落ち着いた雰囲気があってすてき。出雲南京は和を感じるので気に入った」と話した。

 同じ期間、「ノード」のグラフィックデザイナーが独自に表現した神話に登場する神をテーマにした「出雲の神々展」も開催している。 (井上雅子)