島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 鳥取県は30日、新たに県内で175人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの新規感染者数としては過去2番目に多く、米子保健所管内が127人と大半を占めた。島根県内の新規感染者は55人で、県内52、53例目のクラスター(感染者集団)が確認された。いずれも29日の検査で判明した。

 鳥取県内の新規感染者は保健所管内別で米子127人、鳥取市32人、倉吉16人。県立中央病院(鳥取市)は看護師1人が感染し、一部病棟への新規入院の受け入れを停止した。外来診療は通常通り続ける。

 鳥取県警は鳥取署員1人の感染を発表。濃厚接触者は特定済みで業務に支障はないという。

 学校関係では、県立境高校、県立鳥取工業高校、県立鳥取湖陵高校、倉吉市立明倫小学校でそれぞれ関係者1人の感染が確認され、30日から休校する。

 島根県内の新規感染者の居住地は、松江市19人、出雲市16人、益田市7人、大田市5人、浜田市5人、江津市2人、安来市1人。

 52例目のクラスターは益田保健所管内の児童福祉施設で発生し、29日に益田市内の計7人の感染が判明した。出雲市の1人は、これまでに計4人の感染が確認された出雲保健所管内の児童福祉施設の関係者で53例目のクラスターと認定された。出雲市は出先機関の職員1人の感染を発表。不特定多数との接触歴はなく、業務体制に変更はない。

 累計感染者数は島根県内が4126人、鳥取県内は重複集計していた1人分の取り消しがあり3497人。30日午前0時時点の確保病床使用率は島根(368床)が34・2%、鳥取(350床)が22・9%。宿泊療養者は島根が40人、鳥取が135人。自宅療養者は島根が821人、鳥取が727人。重症者は島根が2人で、鳥取はいない。