1日午前3時40分ごろ、島根県隠岐の島町西村の白島海岸の西北西23キロの日本海を航行していたキプロス船籍の大型コンテナ船「CSLサンタマリア」(5万4800トン)から、エンジンが停止したとの通報が第8管区海上保安本部にあった。自力航行不能になり、強い風を受けて隠岐の島町に向けて漂流。午後1時前、同町久見の800メートル沖合にいかりを下ろして止まった。
【写真】隠岐の島町沖で大型コンテナ船が漂流
8管によると、発電機の故障でエンジン停止し、復旧のめどは立っていない。今のところ油漏れは確認されていない。ウクライナ国籍などの乗組員19人にけがはなかった。
船は全長250メートル前後で、空のコンテナ約2千本を積んで米国から中国に向けて航行中だった。
1日午後3時の海況は西の風18メートルで、船は1時間に1・5キロずつ漂流したとみられる。座礁の恐れがあるため、午前から境海上保安部の巡視船おきなどがえい航を試みたが、強風の影響で難航。午後9時現在、流されないようにロープでつなぐ作業が続いている。
島根県や隠岐の島町によると、漁業被害は確認されていない。














