島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 鳥取県は2日、新たに139人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。島根県の新規感染者数は99人で、いずれも1日の検査で判明した。両県で2件ずつ計4件のクラスター(感染者集団)を認定した。

 鳥取県の保健所管内別の内訳は、米子87人、鳥取市39人、倉吉13人。これまでに計11人の感染が確認された米子市の箕蚊屋中学校と、計10人が確認された鳥取市内の寺をクラスターに認定した。寺では行事の出席者の一部がマスクをせずにお経を読んでいた。県内のクラスターは計52件となった。

 感染拡大を受け、米子市の米子養護学校と産業人材育成センター米子校、伯耆町のこしき保育所、鳥取市の城北小学校が休業。日野町の日野高校は1限で授業を打ち切り、3日以降は休校とする。鳥取中部ふるさと広域連合消防局の職員3人も感染したが、業務に支障はない。

 島根県の居住地別の内訳は、松江市22人、浜田市14人、出雲市32人、益田市7人、大田市11人、安来市2人、雲南市2人、川本町1人、美郷町2人、邑南町2人、県外4人。計5人感染の松江市内の研修会場と、利用者と職員の計12人が陽性だった県央保健所管内の高齢者福祉施設をクラスターに認定した。県内のクラスターは計57件となった。

 松江市立学校関係者1人が感染し、休校となった。県東部の警察署の警察官2人も感染したが業務に支障はない。

 県は感染者数を2日午前に100人と発表したが、松江保健所管内の感染者1人が再検査で陰性となったため、取り下げた。

 累計感染者数は、島根4376人、鳥取3871人。2日午前0時時点の確保病床使用率は島根(368床)32・9%、鳥取(350床)24・6%。宿泊療養は島根49人、鳥取102人。自宅療養は島根561人、鳥取790人。重症者は島根1人、鳥取0人。
 (岸本久瑠人、佐々木一全)