石見国一宮・物部神社(大田市川合町)で3日、節分祭があった。新型コロナウイルスの感染拡大防止に注意を払い、恒例の豆まきは子ども向けと大人向けの2回に分けた。参拝者たちは必死に手を伸ばして豆を受け取り、無病息災やコロナ禍の収束を願った。
鬼を追い払うため、空に向かって矢を放つ「鬼やらい式」に続いて豆まきがあり、拝殿近くに設けた舞台の上から神社の役員、総代らがマスク越しに「鬼は外」と声を張り上げ、参拝者に向けて福豆や菓子をまいた。
訪れた大田市大田町の団体役員、谷本隆臣さん(73)は「厳しい時期ではあるが例年通り節分祭があったことで、皆さんの気分も晴れやかになると思う。鬼と一緒にコロナも退散すればいい」と願いを込めた。
(錦織拓郎)