鳥取県が3日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて米子、境港両市民に要請していた不要不急の外出自粛について、感染状況が落ち着いてきたため、予定を前倒しして、同日までで終了した。平井伸治知事は両市民に対し「ご協力に感謝を申し上げたい」と述べた。
県は1月27日から2月9日まで、新型コロナ対策の特措法に基づく外出自粛を求めた。県によると、両市を管轄する米子保健所管内では、自粛が始まった27日に147人の新規感染者が確認されたが、その後は減少傾向で、2日の検査では49人となった。
3日の定例会見で要請終了を表明した平井知事は、両市での市中感染について「境港ではほぼ認められず、米子でも上り調子に増える状況になっていない」と説明。学校での感染拡大を防ぐため、米子市の小中学校で1日から始まった分散登校については「始まったばかりで数字に表れていない」と述べた。
感染拡大地域での一斉休校の要請については「(新規感染者数が)今は若干落ち着きかけている」とし、現時点では否定的な考えを示した。
(藤井俊行)