島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 鳥取県は4日、新たに119人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの新規感染者数が3桁となったのは2日ぶり。島根県は73人で、出雲市内の個人宅の会食で県内59例目のクラスターが発生した。入院中だった患者1人が3日に死亡し、県内での新型コロナによる死者は7人となった。

 両県の新規感染者はいずれも3日検査分。

 鳥取県の保健所別では、米子70人、鳥取市35人、倉吉14人。米子市の車尾小学校と境港市の余子小学校で学校関係者が感染したため休校。伯耆町の八郷小学校で1人が感染したが、校内に接触者がいないため休校にはしない。3日に鳥取市内の接待を伴う飲食店でクラスターが確認されたことを受け、県と市は合同で市内繁華街の飲食店570店の巡回点検を始めた。

 島根県の居住地別は、松江市32人、出雲市11人、江津市9人、益田市8人、浜田市7人、安来市4人、大田市1人、県外1人。出雲市の個人宅のクラスターでは3日までに計11人の感染が判明した。

 松江市内中原町の島根県立図書館の職員が感染したため、5~7日は臨時休館する。感染した職員は一般利用者への感染の恐れがある業務ではない。安来市立小学校1校で感染が確認され、4日午後から学級閉鎖した。中国電力は、松江市鹿島町の島根原発に勤務する協力会社社員3人が感染したと明らかにした。

 県は4日午前に感染者を74人と発表したが、1人が再検査で陰性となったため、取り下げた。

 累計感染者数は島根4537人、鳥取4080人。4日午前0時時点の確保病床の使用率は島根(368床)29・6%、鳥取(350床)の使用率は24・6%。宿泊療養は島根52人、鳥取110人。自宅療養は島根512人、鳥取811人。重症者は島根、鳥取ともに1人。