21日からの営業再開に向け、キッチンで仕込みを進める飲食店店主=浜田市原井町、山陰浜田港公設市場商業棟
21日からの営業再開に向け、キッチンで仕込みを進める飲食店店主=浜田市原井町、山陰浜田港公設市場商業棟

 島根県に適用中だった新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が20日、期限を迎えた。21日からは、営業時間の短縮に協力していた飲食店は通常営業に戻り、休業中だった県などが所有する集客施設も開館する。ただ、県東部を中心に感染者数は下がりきっておらず、県は県境をまたぐ移動の自粛などを引き続き県民に求める。

 休業中だった山陰浜田港公設市場(浜田市原井町)は、鮮魚や加工品を販売する仲買棟、物販やフードコート(98席)が入る商業棟が、それぞれ21日に営業を再開する。

 フードコートに出店する「めし処(どころ)ぐっさん」では20日、仕込み作業が進んだ。浜田漁港で水揚げされた魚介類の刺し身や海鮮丼が人気で、土日祝日には約250食の注文が入るという。山口隆店主(45)は、営業再開を喜びつつも、感染者数が依然として多いことを不安視。黙食や混み合う時間帯をできるだけ避けた利用を呼び掛け「安心して飲食できる環境づくりに協力してほしい」と話した。

 県は、21日以降の飲食店利用は「4人以下、合計2時間を限度」と、県民に要請している。

  (村上栄太郎)