アクリル画「雲わく庭から」を紹介する朝倉弘平さん=米子市中町、市美術館
アクリル画「雲わく庭から」を紹介する朝倉弘平さん=米子市中町、市美術館

 鳥取県大山町を拠点に県内外で活躍する画家・朝倉弘平さん(38)の個展が、米子市中町の市美術館で開かれている。山や水、動植物などの自然環境を鮮やかな色合いで表現した作品128点が、来場者を楽しませる。観覧無料、3月6日まで。

 朝倉さんは仙台市出身で、東京都や米子市での創作活動を経て、2016年に妻が生まれた大山町へ移住。県情報誌「とっとりNOW(ナウ)」や町内小学校で使う副教材の表紙を手掛けた。県外の駅や小学校、雑誌などに加え、18年は静岡県であった野外音楽祭「apバンクフェス」のメインステージに作品が採用された。

 個展は市などが主催。「雲わく庭から」と題した縦1・62メートル、横1・12メートルのアクリル画は水の循環が命を育み、雨や海、雲を通じて自宅の庭と世界とがつながる様子をキャンバスに描いた。合板を動物の形に切り取った作品や採用作の原画なども展示しており、朝倉さんは「自然との関係を考えたり、リフレッシュしたりするきっかけになればうれしい」と話した。

 24日に10作品を入れ替える。3月2日は休館。
      (田淵浩平)