1972年2月の「あさま山荘事件」から50年である。事件をテレビの中継で見てから、半世紀も経ているのかというのが実感だが、あらためて振り返ってみると、日本社会もずいぶん様変わりしたなというのが偽らざる感想だ。

 事件は、武装革命を目指す連合赤軍が山岳での潜伏中に警備当局に追われて、長野県軽井沢町の「あさま山荘」で管理人の妻を人質に立てこもったものだ。警察と...