浜田水産高校(浜田市瀬戸ケ島町)食品流通科の2年生20人が24日、実習で作ったイカやアジの一夜干し、サバの缶詰など6品を、浜田市役所ロビーで販売した。毎年、地元の商店街や県外のイベントなどで販売して人気を集めていたが、新型コロナウイルスの影響で中止しており、3年ぶりの開催。通常販売しないため、手に入る機会が少ない生徒ら手作りの逸品を、待ちわびていた市民らが買い求めた。
生徒たちは、浜田産のイカの一夜干し(大500円、中450円)を合わせて約350袋用意。1口サイズに切り分け、おつまみ感覚で楽しめるたタコの薫製、海洋技術科の生徒が養殖した干しワカメも並べた。
市役所のロビーには正午の販売開始前から市民らが列をつくり、生徒たちは「いらっしゃいませ」「ワカメは、しっかりゆすいでから召し上がってください」と声を掛けた。
人気を集めたワカメやタコの薫製は1時間たたずして完売した。
タコの薫製をPRした永井悠さん(17)は「そのまま食べてもおいしい。今回を機に、自分たちが作った商品をさらにアピールしたい」とし、食品流通科長の真鍋翔教諭(34)は「久しぶりの開催で、地元の方に取り組みを知ってもらえた。来年も開催できるようにしたい」と話した。
(宮廻裕樹)