試合の流れを変える意味で、途中出場の選手の役割は大きい。2月にあった島根スサノオマジックの選手が小学生を指導する催しで、ベンチスタートの選手がどのような気持ちでコートに向かっているのかが分かる場面があった。
参加したのは、後藤翔平、山下泰弘、小阪彰久の3選手。今季、後藤選手は16試合、山下選手は12試合、小阪選手は18試合に出場しているが、先発出場はない。
全国大会に向けて指導を受けた小学生が、3選手に、流れが悪い場面で交代出場する際に心掛けていることを尋ねた。
山下選手は「後藤選手のように気持ちを見せたプレーをしてくれると、チームとしても盛り上がって、そこから一気に流れが変わる」と、精神面の重要性を説明。名前を挙げられた後藤選手は「ミスしても、『いいから、いいから。頑張ろう、次』と言えたら、流れが良くなる」と、気持ちの切り替えやコミュニケーションの大切さを強調した。小阪選手は「流れを変えるために一番意識しているのはディフェンス」と守備を挙げた。
1カ月の中断期間を経て、5日にリーグ戦が再開される。島根にとってはタイトな日程になるが、乗り切るためにはベンチスタートの選手の力が欠かせない。3選手の言葉を思い出しながら取材したい。
(報道部・三浦純一)