昨シーズンは、途中の第11戦から監督代行として指揮を執り、28勝32敗でチームのB1最多勝利数を記録した。今季は、アソシエイトコーチに就き、新たに迎えたポール・ヘナレ監督を補佐しながら、選手やスタッフをまとめる。
コミュニケーションを大事にするのが身上。選手個々の特徴や性格を踏まえ、話し合って長所を生かす方策を探る。「自信を持ってプレーしてほしい」という思いで接するコーチングは、昨季から変わらない。
選手を経て23歳でコーチを始め、bjリーグ、Bリーグ2部(B2)などのチームで指導。外国人監督の下でコーチを務めるのは初めてで「今までになかった練習法やディフェンスルールを学び、発見が多い」と新鮮な気持ちで取り組む。
ヘナレ監督のやりたいバスケットをチームとして表現できるように、現場でのフォローに力を尽くす。試合状況に応じた具体的な戦術は、ヘナレ監督から通訳を介して伝えられ、チーム全体で認識を共有することが欠かせない。日本人選手との「言葉の壁」をなくすため、日々、自らヘナレ監督の戦術に理解を深め、積極的に選手との「つなぎ役」になっている。
監督代行を務めた昨季は、結果が伴わず、チームをまとめるのに苦労した時期もあった。その経験があり、監督と選手をつなぐことの大切さを知るからこそ、今の仕事に最善を尽くす。46歳。
(景山達登)
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悲願のチャンピオンシップ出場に向け、西地区2位と好位置につける島根スサノオマジック。コートで躍動する選手を支えるスタッフを紹介する。