65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が12日から全国各地で始まる。対象は全国約3600万人。医療従事者を除いた一般住民の接種は初となる。政府は、6月末までに必要な量のワクチンを確保し、全市区町村に配布する計画だ。感染者が全国的に増加し「まん延防止等重点措置」の適用対象地域が6都府県に広がる中で、重症化する人や亡くなる人を減らす効果に期待が高まる。 (2面に関連記事)

 共同通信の調査では、9日午後9時時点で、少なくとも39都道府県内の市区町村で12日に接種開始が予定されている。残る8県でも13日以降順次始まる見込み。

 山陰両県では、島根県側は12日から松江市で、鳥取県側は15日から南部町と琴浦町で、それぞれ始まる予定。

 接種には米製薬大手ファイザーが開発したワクチンを使う。2回接種が必要で、原則として1回目から3週間後に2回目を打つ。