生誕100年を迎えた境港市出身の漫画家、故水木しげる氏の供養祭が8日、自伝的漫画「のんのんばあとオレ」のブロンズ像がある一畑薬師(出雲市小境町)であった。節目にあたり、僧侶や参拝者ら40人が功績をしのんだ。
のんのんばあは、少年時代の水木さんの家に手伝いで来ていた景山ふささんのことで、水木さんに妖怪やお化けの話を聞かせ、一畑薬師に連れて来ていた。供養祭は2017年から行われている。
今年は生誕100年で、ブロンズ像の前には例年より多い7束の花が供えられた。飯塚大幸管長らが般若心経を唱え、参拝者は手を合わせ焼香した。
お参りした小谷近さん(88)=松江市鹿島町大芦=は「水木さんの漫画を読むと、子どもの時に大人から妖怪の話を聞かされたことを思い出す」と話した。
(井上雅子)