島根、鳥取両県が16日、島根106人、鳥取107人が新型コロナウイルスに感染したとそれぞれ発表した。15日の検査で判明。島根では医療機関に入院中の患者1人が死亡し、県内の死者数は9人となった。
島根では、県警本部(松江市殿町)で15日公表分を含めて6人の感染が判明し、県内123例目のクラスター(感染者集団)と認定した。
県東部の警察署に勤める20代男性警察官1人と、島根原発の中国電力協力会社の社員1人も感染した。
居住地別は松江市47人▽出雲市27人▽浜田、益田市各7人▽安来市5人▽大田、雲南市各4人▽江津市3人▽県外2人ー。
出雲、雲南両市では、一部の市立小学校で学年閉鎖や児童の登校取りやめなどの措置が取られた。
また、14日までに職員3人と患者1人の感染を確認している出雲市立総合医療センター(出雲市灘分町)は、他の患者や職員全員の陰性を確認したと発表した。一部での新規入院患者の受け入れ中止は継続する。
16日午前0時時点の確保病床(368床)の使用率は21・5%。宿泊療養34人、自宅療養630人。重症者が1人いる。累計感染者数は7984人。
鳥取では、米子保健所管内で屋内でのスポーツ活動で県内98例目となるクラスターを確認。11~15日に、活動に参加した児童と保護者計8人の感染が分かった。他の参加者は把握できており、施設名などは公表しない。
このほか、県警本部に勤務する警察職員2人、若桜町教育委員会関係者1人の感染が判明。智頭町の智頭病院職員1人の感染も確認された。
鳥取市では、久松小、米里小、中ノ郷小、美保南小、宮ノ下小、中ノ郷中が休校、学年閉鎖、学級閉鎖。認可保育施設1カ所が休園となった。南部町立会見小と倉吉市立上灘小は17日に学年閉鎖する。
新規感染者の保健所別は鳥取市55人、米子48人、倉吉4人。県内の累計感染者数は8180人となった。16日午前0時時点の確保病床(350床)の使用率は16・0%。宿泊療養94人、自宅療養406人。重症者はいない。
(佐々木一全、福間崇広)