島根、鳥取両県は新型コロナウイルスの経済対策で宿泊料割引などが受けられる「WeLove山陰キャンペーン」について、両県民の相互利用の再開を来週中にも協議する。岸田文雄首相が4月以降も都道府県の住民向け旅行割引支援「県民割」を延長する方針を示したのを踏まえた。

 鳥取県の平井伸治知事が17日の県議会本会議で浜崎晋一議員(県議会自民党)の一般質問に答え「山陰両県で復活することを視野に入れるタイミングに入った」と協議方針を明らかにした。16日に島根県の丸山達也知事と、感染状況を見ながら協議することで一致したという。

 キャンペーンは、島根県の「まん延防止等重点措置」適用を受け2月1日から既存予約分を含め相互利用を停止。現在は、両県民がそれぞれの県内宿泊施設を利用した際に最大5千円の支援を受けられる。両県とも期間は31日まで。

 平井知事は、大型連休前の4月下旬まで期間を延長する考えも示した。全国が対象の「Go To トラベル」事業の再開まで切れ目なく支援を続ける。

 期間延長について島根県は、政府が県民割の期間延長を決めた場合に検討するとしている。

 (藤井俊行)