4年ぶりに出雲讃歌を披露する出演者たち=出雲市塩冶有原町2丁目、市民会館
4年ぶりに出雲讃歌を披露する出演者たち=出雲市塩冶有原町2丁目、市民会館

 【出雲】音楽のまち出雲を象徴するコンサート「出雲の春音楽祭2022」が21日、島根県出雲市塩冶有原町2丁目の市民会館であった。新型コロナウイルス禍などの影響を経て「頌歌(ほめうた)『天地のるつぼ』-出雲讃歌(さんか)-」を4年ぶりに披露し、延期していた交響神楽の曲も初演され、訪れた541人が聞き入った。

 出雲讃歌は、市制施行60周年記念の一環で誕生し、オーケストラと合唱による曲。隔年で披露されるが、2020年の公演がコロナで中止になるなど18年以来の公演となった。

 今回はコロナで1カ月練習ができず、全体の調整も2月にずれ込んだものの、オーケストラと合唱の総勢約170人が壮大なハーモニーを披露し、会場を沸かせた。合唱で初参加した同市中野町の栂章子さん(51)は「歌っていて感動した。次回もぜひ参加したい」と喜んだ。

 未来の伝統芸術をつくろうと進行している「交響神楽」のプロジェクトでは、20年に演奏できなかった間奏曲「湖(ミヅウミ)」も初披露され、邦楽の合奏もあった。

 コンサートは、市芸術文化振興財団や市などが主催した。

  (松本直也)