25日に予定していた国立公園・三瓶山西の原(大田市三瓶町)で害虫駆除や景観保全を目的に枯れ草を燃やす春の風物詩「火入れ」が、強風のため中止になった。市や市消防本部など関係者でつくる実行委員会が延焼の危険があると判断した。山陰両県内では草焼きの火が風にあおられるなどして燃え広がる火災が相次いでおり、各地の消防本部は警戒を強める。

 25日午前8時、三瓶山西の原に集まった火入れ実行委のメンバーは、現地で強風を確認し中止を決めた。25日午前9時時点の大田市内(大田町大田)の最大瞬間風速は8・6メートルだった。

 2018年、19年には強風にあおられた火が...