「動きがスムーズ。いいですね」。厳しい寒さに見舞われた2月下旬。青森県八戸市の金属加工業・大和(やまと)エンジニアリングの工場。同社の馬場幸男社長(69)と、医療事業のコーディネートを手掛けるザックス八戸営業所の田高昭人所長(47)、八戸工業大の浅川拓克准教授(53)が「陰圧ボックス」の台車部分を囲み、車輪の動きを確認していた。

 3人は医療機関の依頼を受...