島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県と鳥取県が28日、それぞれ97人、58人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも27日検査分。島根県内は松江市内の市立学校と保育施設、雲南保健所管内の学校でクラスター(感染者集団)が発生した。

 島根の居住地別は松江市57人、出雲市14人、浜田市7人、大田市5人、江津市と雲南市、飯南町、県外が各3人、安来市2人。

 クラスターは27日までの検査で、松江市内の市立学校2校でそれぞれ11人と12人、保育施設で8人が感染。雲南保健所管内の学校では5人の感染が確認された。接触者の把握はできており、学校、施設名は公表しない。

 職員1人が感染し、24日から臨時休館としていた県立古代出雲歴史博物館は28日に再開した。

 鳥取の保健所管内別の内訳は、鳥取市27人、米子18人、倉吉13人だった。

 米子市立図書館の職員1人の感染が27日に判明。利用者や他の職員に濃厚接触者はおらず、消毒を終えて29日は通常通り開館する。28日は休館日だった。

 鳥取中部ふるさと広域連合消防局の職員1人が感染したほか、県庁に勤務する職員1人も抗原検査で陽性となった。ともに業務に支障はない。倉吉市立上北条小学校は関係者1人の感染が確認されたが、春休み中のため臨時休業はしない。

 累計感染者数は島根8996人、鳥取9115人。28日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)17・3%、鳥取(350床)16・3%。宿泊療養は島根35人、鳥取92人。自宅療養は島根500人、鳥取510人。重症者は両県ともいない。
(清山遼太、岸本久瑠人)