しまね海洋館アクアス(浜田市・江津市)に1日、三つの円盤形のクラゲ水槽がお目見えした。ゆったりと弧を描くような泳ぎを両面から見て楽しめる。3月に導入した光と映像で演出するプロジェクションマッピングも生かし、来館者を海の世界に包み込む。(宮廻裕樹)
新しいクラゲ水槽はそれぞれ直径100センチ、50センチ、30センチで、奥行きが35~45センチ。館内に元からある四つのクラゲ水槽の隣に設置した。
直径100センチの大水槽に展示する体長40センチ以上のアマクサクラゲは長い触手をゆったりと浮かせながら、水の流れに合わせ優雅に泳ぐ。
別の水槽のカブトクラゲは器官の櫛板(くしいた)が、見る角度によって虹色に輝く。体長3センチほどの小さなミズクラゲも細やかな動きがかわいらしく、見る人を和ませる。水槽近くの床に投影する色鮮やかなクラゲの映像も、館の人気者をさらに引き立てている。
小学6年に進級する大田市鳥井町の大原珠來さん(11)は「ひらひらしていてきれい。かわいかった」と話した。
新型コロナウイルス禍で客足が落ち込む施設の魅力向上を狙い、県が約2300万円で導入。魚類展示課の田中議顕さん(39)は「クラゲのゆったりとした動きは、人気がある。映像と合わせて、じっくりのぞき込んで楽しんでほしい」と来館を呼び掛けた。