３月９日に行われた韓国の大統領選で、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦（ユンソンニョル）前検事総長が当選した。敗れた革新系与党「共に民主党」の李在明（イジェミョン）前京畿道知事との得票差は０．７３ポイントで、歴史的な大接戦となった。国内世論が二分した中で、表面化したのが若者世代の男女対立だ。

　韓国では、これまで保守と革新の支持が地域や世代ではっきりと分かれてきた。しかし、理念よりも生活に重点を置いて支持を決めるのが２０代や３０代だ。大統領選では、文在寅（ムンジェイ...