島根県が4日、97人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。松江市内の学校の部活動と出雲市内の児童福祉施設でクラスター(感染者集団)の発生を確認した。鳥取県の新規感染者数は52人で、県内の医療機関に入院していた75歳以上の後期高齢者1人が死亡した。両県の新規感染者は、いずれも3日確認分。
島根県の居住地別は松江市41人、出雲市28人、江津市11人、雲南市5人、浜田市4人、隠岐の島町3人、奥出雲町と西ノ島町各2人、大田市1人。クラスターはいずれも3日までの検査で、松江市内の部活動で13人、出雲市内の児童福祉施設で7人の感染を確認。接触者は特定しており、施設名などは公表しない。
松江市内では市職員と松江市北消防署員各1人、島根原発の社員1人と協力会社社員3人、商工中金松江支店の職員1人がそれぞれ感染した。感染確認により出雲市内の放課後児童クラブが4日から休業する。江津市の有福温泉の「御前湯」「さつき湯」「やよい湯」の3浴場は職員の感染のため当面の間、休館する。
鳥取県の保健所別の内訳は米子23人、鳥取市22人、倉吉7人。
米子市福祉保健総合センター「ふれあいの里」の職員1人が感染したものの、業務に支障はない。倉吉スポーツセンターの関係者2人の感染が4日に確認されたため、倉吉市営陸上競技場など関連14施設を休館とした。感染確認を受け、鳥取市の富桑保育園と湖南保育園が休園。琴浦町の船上放課後児童クラブが閉所し、関連施設の赤碕文化センターを閉館した。
累計感染者数は島根9876人、鳥取9654人。4日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)12・9%、鳥取(350床)16・0%。宿泊療養は島根45人、鳥取90人。自宅療養は島根824人、鳥取513人。重症者は両県ともいない。
(清山遼太、福間崇広)