島根県庁
島根県庁

 島根県が5日、172人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの感染者数としては過去3番目の多さで、県内の累計感染者数は1万人を超えた。隠岐の島町内の学校と益田保健所管内の児童福祉施設でクラスター(感染者集団)を確認した。鳥取県の新規感染者数は79人で、両県とも4日確認分。

 島根県の居住地別は、松江市と益田市各48人、出雲市37人、江津市と雲南市各9人、隠岐の島町7人、県外3人、浜田市と大田市、津和野町各2人、安来市と奥出雲町、飯南町、川本町、西ノ島町各1人。クラスターはいずれも4日までに、隠岐の島町内の学校で5人、益田保健所管内の児童福祉施設で16人が感染。接触者は特定しており、学校、施設名は公表しない。

 益田市では、3月31日に発表した県内148例目のクラスターの児童福祉施設の関係者の3次感染で、17人が新たに感染。松江市では、市立保育施設の職員1人が感染し、5日から一部休園。松江刑務所で職員3人、国土交通省中国地方整備局浜田河川国道事務所と出雲公共職業安定所、益田市と津和野町でも職員各1人が感染した。

 江津市は職員の感染で休業中だった市直営の有福温泉の「御前湯」「さつき湯」「やよい湯」の3浴場について、感染拡大の恐れがなくなったため6日から営業再開すると発表した。

 鳥取県の保健所別は、鳥取市37人、米子32人、倉吉10人。鳥取市の県庁本庁舎、市役所本庁舎で職員各1人が感染。鳥取商業高校で複数の学校関係者の感染が確認された。

 鳥取県は倉吉保健所管内で1人の陽性の取り下げがあったと発表した。累計感染者数は島根1万48人、鳥取9732人。5日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)13・2%、鳥取(350床)15・1%。宿泊療養は島根44人、鳥取82人。自宅療養は島根848人、鳥取503人。重症者は両県ともいない。
 (清山遼太、藤井俊行)