島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県が6日、144人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。松江市内の事業所2カ所と高齢者福祉施設、益田保健所管内の医療機関で計4件のクラスター(感染者集団)を確認した。鳥取県の新規感染者は95人で、両県とも5日確認分。

 島根県の居住地別は、松江市75人、出雲市21人、益田市16人、雲南市9人、隠岐の島町8人、江津市5人、浜田市、安来市、川本町各2人、大田市、美郷町、西ノ島町、県外各1人。クラスターは5日までに、松江市内の事業所で8人と13人、同市内の高齢者福祉施設で5人、益田保健所管内の医療機関で5人の感染を確認。松江刑務所では8人が感染しており、クラスターとなった事業所に該当する可能性がある。いずれも接触者は把握できているという。クラスターの累計は162件となった。

 松江市職員と同市立保育施設職員、県警本部の40代男性警察官、江津市職員、隠岐の島町職員各1人が感染。感染判明により、出雲市内の放課後児童クラブ2カ所が臨時休業となった。

 鳥取県の保健所別は、鳥取市53人、米子25人、倉吉17人。感染確認で米子、倉吉両市の放課後児童クラブと鳥取市の保育施設各1カ所が休所・休園。倉吉市のエキパル倉吉で職員1人が感染し、多目的ホールと交流ホールを臨時で閉めた。岩美町職員1人も感染。

 米子保健所管内で1人の感染の取り下げがあった。累計感染者数は島根1万192人、鳥取9826人。6日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)14・6%、鳥取(350床)13・4%。宿泊療養は島根37人、鳥取74人。自宅療養は島根845人、鳥取470人。両県とも重症者はいない。
 (佐々木一全、藤井俊行)