大賞の「女」(左)と奨励賞の「陽のあたる場所」について説明する福間小夜子さん=松江市袖師町、島根県立美術館
大賞の「女」(左)と奨励賞の「陽のあたる場所」について説明する福間小夜子さん=松江市袖師町、島根県立美術館

 【松江】第24回島根日本画協会展が14日、松江市袖師町の島根県立美術館で始まった。県内で創作に励む会員39人の作品を18日まで展示する。

 コロナ禍で昨年は開かなかったため2年ぶりの開催。協会展大賞を受賞した三島京子さん(松江市)の作品「女」は、女性の横顔と色鮮やかな花々を丹念に描いている。ほほ笑む親子を印象的に表現した児玉美智子さん(益田市)の「陽(ひ)のあたる場所」は、繊細な人物描写と、金箔(きんぱく)を使った太陽の日差しとの対比が楽しめる。大賞に次ぐ奨励賞に選ばれた。

 同協会理事長の福間小夜子さん(68)は「コロナ禍で変容した日常生活で感じた作者の思いが作品に表れていると思う。ぜひ鑑賞してほしい」と語った。

 日本画について幅広く知ってもらおうと、岩絵の具など画材も並べている。

 午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)。入場無料。

      (宮廻裕樹)