高齢者の人口は今後20年増え続ける。特にその数が多いのが、高度成長期を中心に全国から「団塊の世代」らを呼び寄せてきた大都市圏だ。この世代の老いが、医療や介護の供給不足、孤立の急増など深刻な課題を突き付けている。

 65歳以上の高齢者数(今年2月)は、3625万人で、総人口に占める割合は28・9%となる。2042年...