江戸時代にサツマイモ栽培を奨励して住民を飢えから救い、芋代官として親しまれる石見銀山の代官・井戸平左衛門(1672~1733年)の功績を伝える絵本が完成した。柔らかい絵と文で園児や小学校低学年向けに分かりやすく紹介している。
平左衛門は享保の大飢饉(ききん)の際、薩摩藩からサツマイモを入手して栽培させ、領民を飢えから救った。絵本は顕彰活動をする大田ロータリークラブ(山下正一会長)がもともとある紙芝居を基に半年かけ制作した。
絵本は15ページ。領民の飢えを救おうと将軍に懸命に掛け合ったり、家来の反対を押し切って代官所の米蔵を開けて領民に分け与えた話を紹介した。
平左衛門が縁で岡山県笠岡市のロータリークラブと姉妹縁組をしていることから、平左衛門の笠岡への異動にも触れ、平左衛門が去った後、サツマイモの栽培に成功したとまとめた。
クラブの会員は12日、市役所に楫野弘和市長と武田祐子教育長を訪ね、絵本を寄贈した。山下会長は「命や人のために生きることの大切さを勉強してほしい」と話した。
絵本は市内の小学校や幼稚園、保育園、市立図書館などに配られる。武田教育長は「平左衛門への尊敬や誇りを育てられる」と話し、小学4年で主に取り組む平左衛門学習の導入として活用できるとした。
(曽田元気)














