島根、鳥取両県が14日、それぞれ147人、126人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも13日確認分。松江市内の医療機関で新たなクラスター(感染者集団)が見つかった。
島根の居住地別は松江市70人、出雲市37人、雲南市8人、益田市7人、安来市6人、海士町、隠岐の島町各5人、邑南町3人、江津市2人、県外4人。
クラスターとなった松江市内の医療機関では13日までに入院患者と職員9人の感染を確認。接触者を把握でき、拡大の可能性はないとみて通常業務を続ける。県内のクラスターの累計は179件となった。
県東部の警察署に勤める40代男性警察官と島根県職員、島根原子力発電所の協力会社社員、松江市立保育施設の職員各1人、同市立学校4校の関係者5人も感染。市立学校は15日まで学級閉鎖する。関係者の感染に伴って出雲市内の幼稚園1園が休業し、雲南市内の小学校1校が休校、中学校1校が学年閉鎖となった。
鳥取の保健所別では米子80人、鳥取市35人、倉吉11人。県の中部総合事務所と西部総合事務所の職員各1人の陽性が判明した。業務に影響はない。米子市の米子南高、米子養護学校、中学校2校、小学校3校、鳥取市の桜ケ丘中、むつみ保育園、倉吉市の小鴨小でそれぞれ、関係者の陽性が確認されたため、学級閉鎖などをした。
累計感染者数は島根1万1253人、鳥取は米子保健所管内の2件を取り下げ、1万516人とした。14日午前0時時点の確保病床使用率は、島根(371床)19・1%、鳥取(350床)17・4%。宿泊療養は島根37人、鳥取103人。自宅療養は島根926人、鳥取455人。両県とも重症者はいない。
(佐々木一全、藤井俊行)