護摩木を火に投げ入れる行者=雲南市三刀屋町給下
護摩木を火に投げ入れる行者=雲南市三刀屋町給下

 【雲南】雲南地域に春を告げる「峯寺の火祭り」が15日、雲南市三刀屋町給下の峯寺であった。行者たちが護摩木を火の中に投げ入れ、新型コロナウイルスの早期収束とロシアの侵攻が続くウクライナを念頭に世界平和を願った。

 寺は658年に修験道の開祖とされる役小角(えんのおづぬ)が開いたとされる。コロナ禍のため来場自粛を求め、一般参拝者がいない中で執り行われた。

 小雨の中、15人の僧侶と行者たちがほら貝を吹きながら、境内の護摩壇に火をつけると、炎が上がった。読経が響く中、「無病息災」「家内安全」といった願いがこもった護摩木を火に投げ入れた。

 (狩野樹理)