デラウェアの品質を確かめる検査員=益田市喜阿弥町、喜阿弥ぶどう集荷場
デラウェアの品質を確かめる検査員=益田市喜阿弥町、喜阿弥ぶどう集荷場

 島根県産ブドウの主力品種・デラウェアの今季出荷が20日、益田市で始まった。6月中旬に最盛期を迎え、8月中旬まで続く。
 益田、出雲両市の生産者3人が、計340キロを益田市喜阿弥町の喜阿弥ぶどう集荷場に出荷した。検査員による糖度や見栄えの確認を経て、県内や大阪、名古屋両市など15市場に発送した。
 県産はハウスによる加温栽培が軸で、他産地より出荷期が早いのが特徴。JAしまねによると、2022年産は県内97ヘクタールで栽培され、出荷量は前年比12%増の千トン、販売額は13%増の14億1千万円を目指す。5月11日から関東にも出荷する。
 現地であった出荷式で、JAしまね西いわみぶどう部会の岩本和雄部会長(50)は「冬場は寒く厳しい栽培環境だったが、今年も見た目、味ともに上々に仕上がった。早出しのデラウェアをたくさん食べてほしい」と話した。
 (藤本ちあき)