鳥取県は15日、同県北栄町役場大栄庁舎(鳥取県北栄町由良宿)で職員5人のクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。一部は変異株の検査で陽性となった。県内でのクラスター認定は9例目。公立鳥取環境大(鳥取市若葉台北1丁目)で学生1人の感染も判明した。
大栄庁舎のクラスターは13日に1人、14日に4人の感染が分かり、うち2人が変異株のスクリーニング検査で陽性だった。残る3人は検査中。職員5人のほか、濃厚接触者1人の感染も確認されている。
クラスター発生を受け、県は15日、同庁舎隣の大栄農村環境改善センターに臨時PCR検査会場を設け、12、13両日の来庁者を対象に無料検査を始めた。予約は16日午後4時まで、同町役場が電話で受け付ける。
同町は28日まで大栄庁舎を閉庁する。県の対策本部会議にウェブ出席した松本昭夫町長は「県や市町村に支援をお願いしながら、北条支所を中心に町民への行政サービスを行っていきたい」と述べた。
一方、環境大は15日、学生1人の感染を発表。15、16両日の休校を決めた。
15日は県内で8人の感染が発表された。うち2人は北栄町職員。3人は環境大生1人と、その接触者で、ともに鳥取市在住の10代と20代の男性。残る3人は、年代、性別、居住地非公表の2人▽性別、居住地非公表の40代1人。県内の感染者数は累計325人となった。(福間崇広)