クロトシン市からのメッセージを受け取ったイザベラ・ラチンスカさん=島根県隠岐の島町下西、町役場
クロトシン市からのメッセージを受け取ったイザベラ・ラチンスカさん=島根県隠岐の島町下西、町役場

 ウクライナ難民を支援しようと、島根県隠岐の島町が実施した募金に425万円余りが寄せられた。町は、難民を受け入れているポーランドの友好都市クロトシン市に送金。担当者から「想像以上の金額だ」と驚くメッセージが届いた。食料や医薬品の購入などに役立てられる。

 寄付は、3月14日から1カ月間、町内の町役場やショッピングセンターに設置した募金箱や口座振り込みでも受け付けた。町内10事業所の協力のほか、北海道から九州までの個人の振り込みもあった。

 町とクロトシン市はともに相撲が盛んという縁で、2016年に友好都市として提携。寄付の送金は、ポーランド出身の国際交流員イザベラ・ラチンスカさんが、同市の担当者と連絡を取り合い、送金後には「こんなに集まって驚いた。大変感謝している」というお礼のメールが届いた。

 同市担当者によると、市内の避難の全容は不明だが、長期滞在に向けた手続きを724人が実施。160人が小学校と保育園に通っているという。

 橋渡しを担ったラチンスカさんは「遠く離れた場所で起きていることに関心を持ち、募金をされたことに感動している」と話した。

 (鎌田剛)