自転車に乗ってトロッコ列車「奥出雲おろち号」に手を振る雲南市観光協会の職員=雲南市木次町寺領
自転車に乗ってトロッコ列車「奥出雲おろち号」に手を振る雲南市観光協会の職員=雲南市木次町寺領

 雲南市観光協会(島根県雲南市三刀屋町三刀屋)が25日、電動自転車を使った観光コースの試走会を開いた。4月末からの大型連休中は、JR木次線の一部区間で乗り降り自由となる切符付き日帰りツアーがあり、乗客向けに提案する。

 木次町里方のJR木次駅を発着点に、木次町寺領の奥出雲葡萄(ぶどう)園までの片道5キロを往復する約90分の経路。午前9時43分に木次駅へ到着する宍道駅発列車を念頭に、後続が出発する正午まで楽しんでもらう。途中の日登駅周辺では、備後落合駅へ向かうトロッコ列車「奥出雲おろち号」を見ることができ、奥出雲葡萄園ではソフトクリームを振る舞う。

 木次線の利用促進を目的に29日~5月8日は、出雲市駅か松江駅発着の日帰りツアーが催される。昼食時以外は自由行動で、協会は乗客を市内へ呼び込もうと企画した。2021年11月に貸し出しを始めたマウンテンバイク型電動自転車3台を使う。

 試走した協会の糸賀太郎さん(31)は「新緑がきれいな季節にJRに乗り、マウンテンバイクを使って観光してほしい」と話した。

 電動自転車は5月1、2の両日を除いて貸し出し、料金は1人1500円。予約、問い合わせは協会、電話0854(42)9770。

 (狩野樹理)