島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県と鳥取県が30日、それぞれ75人、51人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも29日確認分。松江市内の社会福祉施設、邑南町内の学校、出雲市の学校内の部活動で、計3件のクラスター(感染者集団)が発生した。島根で1日の感染者数が2桁になったのは10日確認分以来、19日ぶり。
 島根の居住地別は出雲市32人、松江市29人、安来市10人、雲南市3人、邑南町1人。クラスターは29日までに、松江市内の社会福祉施設で5人、邑南町内の学校で5人、出雲市内の学校部活動で6人の感染を確認した。接触者を把握しており、名称は公表しない。
 安来市の市立保育施設で関係者2人の感染が確認され、休園。雲南市は関係者の感染が確認された中学校1学級と市立児童福祉施設を学級閉鎖、休所とした。
 鳥取県の保健所管内別は米子33人、鳥取市15人、倉吉3人。境港市の第三中で関係者1人の感染が確認され、30日から休校して校内を消毒する。浜村署の職員1人が感染したが、接触者は特定しており、業務に支障はない。
 累計感染者数は島根1万3757人、鳥取1万2255人。30日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)14・0%、鳥取(350床)16・3%。宿泊療養は島根34人、鳥取141人。自宅療養は島根1293人、鳥取757人。両県とも重症者はいない。
       (中島諒)