新作展示「エジプト編」のPR砂像の一部(鳥取砂丘砂の美術館提供)
新作展示「エジプト編」のPR砂像の一部(鳥取砂丘砂の美術館提供)

 【鳥取】7月開幕予定の展示「砂で世界旅行エジプト編」の準備で休館中の鳥取砂丘砂の美術館(鳥取市福部町湯山)が1~8日、同展のPR砂像1体を公開する。休館を知らずに訪れる観光客が多く、何かできないかと企画した。展望広場に設置して無料開放し、展示の雰囲気を一足早く味わってもらう。

 砂像は幅約7メートル、高さ約4メートル、奥行き約4メートル。ツタンカーメン王をメインに、古代エジプトの王の像を周辺に配置する。同館総合プロデューサーの茶圓勝彦さんが制作した。

 例年、5月の大型連休は開館し新作展示を楽しんでもらうが、今年は新型コロナウイルスの国の水際対策が3月に緩和されるまで海外作家の来日のめどが立たず、展示入れ替えが間に合わなかった。下沢武志館長は「PR砂像の公開で興味を持ってもらい、エジプト編に足を運んでもらいたい」と話した。展望広場の無料開放は午前9時~午後4時。 (福間崇広)