1日「読書0分」の子どもは半数超ー。ベネッセコーポレーション(岡山市)の2024年調査で、読書をしないと答えた小中高生は52・7%で、15年の調査と比べ約1・5倍に増えた。読書で育つ「読解力」は全教科の学力に影響を与えるため、危うい状況といえる。読書習慣の定着は就学前の積み重ねが重要な一方、小学生から始めても遅くない。まずは身近に本がある環境づくりが大切だ。
絵本専門図書館・おはなしレストランライブラリー(松江市浜乃木7丁目)で、多くの親子の読書を支える尾崎智子司書は「10年前は、『うちの子は本を読まないけど、いい本ないですか?』と言って本を借りてくれる保護者が多かったが、最近はいなくなってしまった」と実感する。
読まずとも、本が手に取れるほど近くにある環境づくりを心がける保護者が減ったという意味だ。家...












