出雲市斐川町の文化活動の拠点として、町民に長年親しまれてきた斐川文化会館(旧斐川町中央公民館、出雲市斐川町荘原)が2026年9月末で、半世紀にわたる歴史に幕を下ろす。荒神谷遺跡発見の際は出土品が展示され、町を二分した出雲市との合併問題では論争の舞台となった。旧町時代は条件を満たした団体に無償で施設を貸し、全国などで活躍する団体の育成にも寄与。成人式や結婚式の舞台としても利用され、有名アーティストが訪れたこともあった。町民の心に深く刻まれた歴史を振り返る。

 出雲市斐川町の国道9号を車で松江方面に走ると、右手に凹型の重厚な建物が目に入る。黒ずんだ外観が歴史を感じさせるが、高い建物が少ない斐川町にあっては建設当初、田園の中にそびえ立つ「白亜の宮殿」に見えたという。斐川文化会館、かつての旧斐川町中央公民館の歴史は、斐川町の激動の歴史と共にあった。

 完成したのは1974年。ミスタープロ野球...